回収された廃棄物は60品目程度に分別されます。 |
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ゼロエミッションや資源の循環利用を進める回収システムの要となるのが、資源循環センターや集荷拠点です。環境大臣の広域認定※1のもと、積水ハウス独自の回収システムを再構築し、自社の目の届く範囲で高度に管理できるようにしています。また、エリア内の新築現場から回収され、運ばれてくる廃棄物を管理するシステムとして、携帯電話やパソコンの端末から廃棄物の発生現場や発生量等の情報を入力し管理する「ぐるっとメールシステム」を開発し、確実で効率的な運用を行っています。 |
※1 製品の製造、販売をしたものが、その製品が廃棄物となった場合の回収やリサイクルを行う場合に、しくみが整備されているなど、環境大臣に認められた場合に限り、複数の都道府県にまたがる廃棄物移動に必要な各行政の許可が不要になるなど、廃棄物処理法の規制が緩和される特例制度。積水ハウスでは、2004年9月に「広域認定」を建設業界で初めて取得しました。 |
回収した木粉や廃樹脂をリサイクルし、瓦桟や内装材に生まれ変わります。 |
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積水ハウスのゼロエミッションの取り組みは、リサイクル業者に処理を委託することが目的ではありません。あくまで廃棄物発生量を減らすリデュースや、自社内で質の高いリサイクルを推進することが目的です。すでに資源循環センターでは、工場や現場から回収した木粉を廃樹脂と混ぜることで、さまざまな部材に再生し、活用し、新築現場で発生する廃棄物や余剰材を減らすよう改善を図っています。
また、処理段階での問題点を開発・設計部門に随時フィードバックし、設計・開発担当者の意識も高めています。今後も、リフォーム現場やカスタマーズセンターが請け負う修繕工事現場でのゼロエミッションに取り組むなど積水ハウスの終わりなき挑戦はつづきます。 |
環境会計 |
(百万円) |
環境保全活動 |
環境保全コスト |
経済効果 |
経済収支 |
投資額 |
費用額 |
新築施工現場のゼロエミッション |
82 |
2,788 |
2,939 |
151 |
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環境保全効果 |
新築施工現場の廃棄物リサイクル量 |
60,900t |
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資源循環センターを見学して |
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早稲田大学大学院
アジア太平洋研究科
教授 工学博士
椎野 潤氏 |
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積水ハウスの取り組みは、その理念、具体的な実践ともに素晴らしいと思う。全現場を統合して実施している点や、現場で分別した副産物をほかのものと混合することなくピュアなままセンターに搬入している点など、建設業界全体を通して見ても極めて優れている点が多くある。今後は、現場の資材管理状況を監視するシステムの確立を期待する。 |
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