マテリアルバランス山口工場
積水ハウス山口工場における2019年度の使用エネルギー、資源使用量等を報告するとともに、工場で取り組んでいるCO2排出量削減、資源循環、生態系ネットワークの復活等の環境活動や社会貢献活動を紹介します。
〒747-1221
山口市鋳銭司5000
設立年月-1973年8月
工場総面積-228,667m²
工場主要建物総面積-88,148m²
最大生産能力-450棟/月
主なエネルギー・資源使用量
エネルギー・資源 | 単位 | 使用量 |
---|---|---|
電気 | MWh/年 | 6,597 |
灯油 | kl/年 | 198.2 |
軽油 | kl/年 | 2.9 |
LPG | t/年 | 540 |
上水 | 千m³/年 | 30.8 |
地下水 | 千m³/年 | 16.5 |
排出物発生総量および主要品目(単位:t)
排出物 | 総量(t) | リサイクル率 | マテリアルリサイクル率 |
---|---|---|---|
総量 | 1,398.9 | 100% | 88.8% |
廃プラスチック | 33.3 | 100% | 100% |
木くず | 357 | 100% | 71.1% |
金属くず | 694.2 | 100% | 100% |
ガラス陶磁器くず | 14.7 | 100% | 100% |
排出物 | 総量(千m³) | 河川(千m³) | 下水道(千m³) |
---|---|---|---|
排水 | 45.8 | 45.8 | - |
大気分析結果
排出物 | 単位 | 実測値 | 法規制値 | 自主基準値 |
---|---|---|---|---|
NOx | ppm | 45 | 250 | 125 |
SOx | Nm³/h | 0 | 3.43 | 1.72 |
ばいじん | g/Nm³ | 0.014 | 0.3 | 0.25 |
水質分析結果
排出物 | 単位 | 実測値 |
水濁 法規制値 |
条例/ 協定等 |
自主 基準値 |
最大数値 (参考) |
---|---|---|---|---|---|---|
PH | - | 7.2 | 5.8~8.6 | 5.8~8.6 | 6~8 | 7.0~7.5 |
全クロム | mg/l | 0 | 2 | 2 | 検出されないこと | 0 |
銅 | mg/l | 0 | 3 | 3 | 0.1 | 0.01 |
フェノール | mg/l | 0 | 5 | 5 | 2.5 | 0 |
n-Hex | mg/l | 0 | 5 | 5 | 2.5 | 0 |
マンガン | mg/l | 1.1 | 10 | 10 | 5 | 1.4 |
鉄 | mg/l | 0 | 10 | 10 | 5 | 0 |
フッ素 | mg/l | 1.6 | 8 | 8 | 5 | 2.5 |
リン | kg/日 | 0.3 | 1.56 | - | 1.5 | 0.8 |
窒素 | kg/日 | 1.8 | 11.88 | - | 6 | 2.5 |
COD | mg/l | 3.9 | 10.4 | - | 10 | 5.7 |
BOD | mg/l | 6.6 | 160 | 160 | 60 | 19 |
SS | mg/l | 2.8 | 200 | 200 | 75 | 9.4 |
大腸菌 | 個/cm³ | 4.3 | 3,000 | 3,000 | 1,500 | 21 |
アンモニア、 アンモニア化合物 |
mg/l | 7.1 | 100 | - | 50 | 10 |
亜鉛 | mg/l | 0.79 | 2 | - | 1.8 | 1 |
特に記載のないものは報告対象期間である2018年2月~2019年1月の調査データです。
1. 生産時のCO2排出量削減の取り組み
2019年度は、コンプレッサーの運転制御をIoT技術により効率化するという従来とは異なる施策で省エネを図りました。自社開発したIoT機器を導入し、鉄工場内にある約70の生産工程の運転状況を社内ネットワークでリアルタイムに監視できるようにしました。また、遠隔制御システムが工程の運転状況を基にエア使用量を予想し、最適なエネルギー供給を行う運転制御(電動バルブ開閉と複数のコンプレッサー起動停止制御)を実施しました。これにより、コンプレッサーの使用電力を23.1%削減しました。
継続して高効率機器への更新や、生産性の向上に取り組み、エネルギーの効率的利用を進めています。2019年度は、照明機器のLED化、コンプレッサーの更新、省エネ活動により、119千kWh/年相当を削減することができました。
2. 資源循環の取り組み
工場内で発生する塗料廃液を汚泥にして産業廃棄物処理しています。この汚泥は約70パーセントが水分です。この水分を、木材加工工程から排出される鋸くずを燃料に使用する乾燥機を用いて、水分率を40パーセントに減少させる取り組みを開始しました。これにより、廃棄物として処理する汚泥と鋸くずを合わせて108トン/年の削減を見込んでいます。
3. 生態系ネットワークの復活・社会貢献活動
山口市内を流れる椹野川の生態系保全に取り組む「椹野川河口域・干潟再生協議会」に継続して協力しています。2019年度も椹野川河口干潟再生活動、カブトガニ幼生生息調査スタッフ等に、社員とその家族、延べ64人が参加しました。
その他、国際的イベント「ドリームナイトアットザズー」の運営スタッフへの参加など、様々な社会貢献活動に関係会社従業員を含む、延べ190人が参加しました。工場周辺の道路や河川の清掃も定期的に行っています。