グループにおける水の使用

生産工場や事務所等を含む積水ハウスグループ全体の水使用量を把握し、水資源の有効利用、利用抑制・削減の基礎データとして活用しています。2019年度は上水を含め、水の取水量が前年に比べ7.7%減少しました。

工場における水の使用

 当社グループの各工場では、鉄骨部材の塗装や住宅用外壁の製造・塗装工程などで、上水、工業用水のほか、地下水を使用しています。こうした工程で使用した排水の水質管理と水資源の効率的な利用を進め、輸送用のパレットを洗浄した排水を再利用したり、処理水を洗浄用水として再利用する等に取り組んでいます。また、塗装色の取りまとめや塗装工程・洗浄工程の見直しを行い、ブースの洗浄回数を削減することにより、水使用量の削減に努めています。

 2019年度、国内5工場の製造工程で使用する工業用水・地下水・上水の合計使用量は、61万8千m³(前年比12.3%減)となりました。

 当社グループの国内工場では、鉄骨部材の電着塗装や住宅用外壁の製造・塗装工程などで、上水、工業用水のほか、地下水を使用しています。水資源の利用にあたっては、効率的な利用を進めており、例えば、塗装色を極力まとめて生産することにより色変更時の洗浄回数を減らすなど、生産効率及び塗装歩留まり向上を目的とした改善活動を継続することで水使用量の削減に努めています。なお、工場排水については、工場内の排水処理設備で浄化処理後、公共下水道や河川に放流しています。また、その際、放流する排水の水質を法規制値よりも厳しい自主基準を定めて管理し、水質汚濁防止に努めています。2019年度の下水道、河川への放流量は、それぞれ9千m³、34万2千m³でした。

国内5工場における水の使用量/売上高原単位

グラフ:国内5工場における水の使用量/売上高原単位

グループにおける水の使用

  2019年度、事務所・工場生産・施工現場(新築・リフォーム等)・解体工事現場にて使用した水量を合計したグループ水使用量は、下表に示す通り、合計111万2000m³(前年比7.7%減)となりました。

積水ハウス株式会社 98万3,000(m³)
関係会社(主要45社合計) 12万9,000(m³)
合計 111万2,000(m³)

 なお、積水ハウスが受注し、積和建設等が行った新築工事、解体工事等において使用した水については、積水ハウス使用分として計上しています。


 また、水源別および排水の放流先別では、下表の通りです。

(取水源)

上水道 63万4,000(m³)
工業用水 3万2,000(m³)
地下水 44万6,000(m³)
合計 111万2,000(m³)

(放流先)

下水道 45万5,000(m³)
河川 34万1,000(m³)
合計 79万6,000(m³)

 これらを水資源の有効利用、使用の抑制・削減取り組みの基礎データとして活用しています。

排水量の推移

 当社グループの直近5年間の排水量の推移をグラフに示します。

グラフ:排水量の推移