バリューチェーンを通じた顧客満足の追求 省エネと防災を両立する「グリーンファースト ゼロ+R」

積水ハウスは2004年に蓄電池を初めて住宅に標準採用し、災害時の自立生活を目指した「省エネ・防災住宅」を発売。2011年には太陽電池・燃料電池・蓄電池の3電池を日本で初めて連携制御した「グリーンファースト ハイブリッド」を発売するなど、早くから住まいのレジリエンス性強化に取り組み、「グリーンファースト ゼロ」(ZEH)を深化させています。また、当社はこれまでの地震や台風による災害発生時、全国のグループネットワークや独自の災害対応システムを最大限に活用し、オーナー様に日常生活を1日でも早く取り戻して頂くための様々な支援を行ってきました。住まいそのものの強靭化に加え、積水ハウスグループの災害時サポート体制でレジリエンス性を高めた防災ゼロエネルギーハウス「グリーンファースト ゼロ+R(レジリエンス)」という考え方で、気候変動に伴う激甚災害への備えと地球温暖化防止に貢献する住まいづくりを推進しています。

蓄電池

充電と放電を繰り返すことが可能で、貯蔵した電力を必要に応じて供給することができる電池。「二次電池」や「バッテリー」ともいう。

「グリーンファースト ゼロ+R」 - 建物自体のレジリエンス性

 地震や台風をはじめとするさまざまな自然災害に対して、まず建物自体が災害に耐えられる頑丈さを備え、かつ被災後にも生活空間、水・食糧・エネルギーを確保でき生活し続けることができる防災ゼロエネルギーハウスが必要です。

 エネルギー確保に関してはZEHの構成設備が役立ちます。晴れた日中は最も大きな電力を供給できる「太陽電池」、ガスと水道の供給があれば雨天時や夜間でも発電できる「燃料電池」、さらに、太陽電池や燃料電池で発電した余剰電力を蓄えておくことのできる「蓄電池」の3電池連携システムならば、停電が複数日にわたって続いても普段に近い暮らしが可能になります

設備の機種や性能により制限があります

図:「グリーンファースト ゼロ+R」 - 建物自体のレジリエンス性

「グリーンファースト ゼロ+R」 - グループで支えるレジリエンス性

 災害が発生した際、建物自体のレジリエンス性によってまずはオーナー様の安全を確保します。そして、オリジナル邸別データ管理システム「災害訪問アプリ※」や物流ネットワークを駆使し、オーナー様の安否や被災状況をいち早く把握するともに全国の工場を地域復旧支援の拠点とするなど、速やかにオーナー様の暮らしを復旧させるための体制を整え、オーナー様が1日でも早く日常生活を取り戻して頂けるよう支援を行います。例えば、2011年の東日本大震災時においては、迅速に対策本部を設置、発生3時間後には支援物資の輸送を開始しました。2019年に千葉県南部を襲った台風15号では、発生から3日程度で被災エリア全オーナー様の被害状況確認と被災した約300棟の初期対応を完了しました。積水ハウスのZEH「グリーンファースト ゼロ+R」は建物自体のレジリエンス性だけでなく、グループ支援による「レジリエンス」が大きな特長です。

図:「グリーンファースト ゼロ+R」 - グループで支えるレジリエンス性

「災害訪問アプリ」とは、マップ上にプロットされたオーナー様情報を瞬時に確認し、図面や訪問履歴、被害状況の写真などを一元管理する積水ハウスオリジナルツールです。このツールにより、オーナー様の最新情報を関係者で容易に共有でき、緊急時における適切な対応を正確かつスピーディに行うことができます。

図:災害訪問アプリ